校長　狩野 賢司
　このたび、附属大泉小学校の校長に就任いたしました狩野賢司（かりのけんじ）と申します。泉友会の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
　私は東京学芸大学に来てから17年になりますが、不思議と大泉には縁がなく、教育実習の研究授業などでこれまで訪れたことがありませんでした。それだけに本校で行われています生活団活動や、一年を通じての行事の盛んさ、それらを通してのこころの教育など、すべてが斬新であり、いつも新しい事々を見聞きする毎日を過ごしています。そして、それらの教育活動を担う先生方の熱意や、惜しみないご協力をいただいている保護者の皆様には、常に頭が下がる思いをしております。私もできるだけ多くの行事や活動に参加して、本校の教育の在り方をはやく感じ取りたいと考えております。そして、実践活動や実体験を通して、自分で考えて活動することのできる子ども達を育んでいくという本校の教育方針を実感したいと思っています。
　このような大泉小学校の教育と良き伝統を今後も大事にしていきたいと思います。一方で、様々な教育課題が増えつつある現在、それら課題に応えることが期待されている、教員養成系大学附属の小学校としての役割も大きくなってきていると考えています。どのような課題に、どのような対応策を考え、試行していくべきか、本校でも新しい試みを少しずつ検討していく必要があるでしょう。伝統の維持と、新しい試み、つい対立しがちなこれらのことをまとめていくのも校長としての務めのひとつかと思います。
　学校の近況といたしましては、南側の校舎の一部とプールの改修が昨年度行われました。南側校舎にはオープンスペースやコンピューター室、交流ルームなどが、明るく開放的な教室として整備されました。プールは鮮やかな水色に染められて、夏は一抹の涼しさを感じさせてくれそうです。泉友会の皆様も機会がおありでしたらご覧になってください。
　4月は出会いの季節です。本校でも90名の新しい1年生を迎えました。本校の卒業生の方々もそれぞれに新しい出会いをしているのではないかと思います。大泉小学校では今後も元気いっぱいで、自律に富んだ精神を持ちつつも、協調性の豊かな子ども達を育み､皆様の後輩として送り出していきたいと考えております。
泉友会の皆様にはこの後もご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。