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グローバル社会に「生きる力」をはぐくむ

副校長 細井 宏一
 泉友会会員の皆様、日頃より附属大泉小学校の教育活動に、ご理解とご支援を賜りまして、誠にありがとうございます。
 私は、本年度より副校長を拝命いたしました細井宏一と申します。本校勤務は19年目。途中に日本人学校派遣(UAEのアブダビで3年間)をしたので、実質16年目となります。専門は算数教育です。微力ながら、子どもたちのため、また附属大泉小学校発展のために全力を尽くして参る所存です。
 今年度は、管理職をはじめ教職員の異動が大きくありましたが、これまで本校が大切にしてきたことは継続していく方針です。「畑作業」「菊作り」「縦割り異学年活動(生活団活動)」「臨海学校」「男子のふんどし」「草鞋作り」「フリータイム学習(フィールド学習と追究学習・発表会)」等、引き続き取り組んでいます。こういった体験に根ざした実学教育によってはぐくまれる「自主性」「共生」「たくましさやねばり強さ」「清い心」育成の精神は、本校教育目標であり、残すべき良き伝統と考えます。
 一方、時代の変化に対応した改革も行っていかなければ前進はありません。
 今は「グローバル社会」と呼ばれます。グローバル化で、移動時間の短縮や情報の迅速・容易な入手が可能となり便利になりました。しかしながら、競争激化による格差問題や、多様な文化混在による共通理解の難しさといった困難さと厳しさも生じているのです。今後、この流れは益々加速することが予想され、そのことに対応できる「グローバル人材の育成」が大きな課題となって叫ばれています。
 本校は、附属学校として先進的教育研究に取り組む使命をもっています。約40年前より帰国子女学級を特設し、国際中等教育学校が新設された学芸大学大泉地区は、国際教育のパイオニアとなっていかなければならないと考えます。
 この一見相反する伝統と改革を、どのように進めていくかが問題です。
 私は、グローバル社会になっても、「生きる力」の基盤となることは普遍的であり大泉の教育にあると考えます。その上で、時代に対応する教育をどう積み上げていくかです。何を大切に残すべきで、何が新しくチャレンジするべきことなのか、バランス感覚をもって判断し、改革を厭わず附属大泉小学校の発展のため努力して参ります。
 今後とも本校へのご支援とご指導を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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