泉友会 会長 小嶋 豊彦
泉友会会員の皆様、また学校関係の皆様には、益々お元気でご活躍の事と存じ上げます。また日頃は、泉友会の活動に多大なご協力をいただき、厚く御礼申上げます。さて、昨年に起きました東日本大震災からおよそ1年を経過いたしました。災害に遭われました皆様に、謹んでお見舞いを申し上げます。未だ被災地では厳しい環境下で、復旧に向けての努力が続いています。残念ながら泉友会の会員の中に、第 64回生の瀬尾佳苗さんも被災を受けて行方不明となっています(関連記事2面)。前号では、お見舞いとして義援金付きエコバックの販売を呼びかけたところ、多数の皆様からご購入とご寄付をいただき、昨年末に瀬尾さんのご家族にお見舞い金をお渡しいたしました。ご協力をいただきました会員の皆様に、謹んで感謝いたします。最近では巨大地震の発生の可能性が高まったとの報道もあり、会員の皆様におかれましては充分な準備をされるようお願いします。各企業でもBCP(事業継続計画)に真剣に取組み始めています。
また、原発のメルトダウンに伴う放射線の影響も気になる所ですが、学校では柴田校長先生が中心となって線量の測定を定期的に行い、各所で概ね0.1マイクロシーベルト/時前後と練馬区の対応基準値0.24マイクロシーベルト/時を大きく下回り、子供たちに影響は無い模様です。これらの事情が重なり、昨年は夏の富浦臨海では子供たちは自由参加となりましたが、参加者は遠泳を全員で泳ぎきりました。また秋の運動会では土まみれになりながら、子供たちは見事に各種目で元気に取組みました。
11月に開催された菊祭りでは、卒業生代表として、地震研究では第一人者の島村英起さん(15回生)が子供たちに「地震の仕組み」と「心づもり」を解り易く解説していただきました。子供たちは身近に体験した話題だけに解りやすいお話に聴き入っていました。
泉友会では、子供たち向けに書かれた島村さんの著書数冊を附属小の図書館に寄贈する事と致しました。今会報では、大震災の特集として、島村さんに執筆いただきました。
さて、菊の子の行事の中でも最も大きい「富浦臨海」は子供たちの記憶に永遠に残る一大イベントでしょう。この臨海生活・遠泳は、永年に亘り、各先生方がご苦労を積み重ねて現在の形に仕上がり、大きな事故も無く、教育界の注目を集めるまでになっています。今回歴代の先生方に、そのご苦労を思い出を含めてご執筆いただきました。泉友会の若手OB・OGが補助指導員として参加してから、早20年を過ぎ、年々新しいOB・OGが参加して子供たちを応援し励ましてきました。今年も富浦臨海スタッフの募集が始まりますが、皆様の積極的なご参加をお願いします。
学校では、先生方が全国公開研究発表会で日頃の貴重な研究成果を発表していますが、今回は「世界から信頼され活躍していこうとする子どもの育成」〜グロ−バル社会に「生きる力」をはぐくむ〜のテ−マのもとに、学力のみならず、コミュニケ−ション能力の醸成に取り組んでいます。泉友会では、今後とも子供たち、そして先生方を積極的に支援して行く所存です。泉友会の皆様におかれましては、相変わらぬご支援をお願い申し上げます。