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退任の挨拶―大泉で学んだもの

前校長 筒石 賢昭
 みなさんこんにちは。
「縁」あってなりました「菊の園」の校長も3年間の任期を終えました。私にとって二度目の卒業でした。一回目は今から36年前の昭和50(1975)年から昭和59(1984)年まで音楽教師時代、二回目は平成19(2008)年から平成21(2010)年は校長としてお世話になりました。私自身教師修行の道が大泉からスタートして輪廻転生の如く人生の大切な時を大泉で過ごさせてもらったことは大変良かったと思っています。「思いで深いこの校舎」(卒業の歌より)で共に過ごした、あるいは時間を共有したという事実こそが私の誇りでもあり、俊傑会(大泉の教員の同窓会)のメンバーであり泉友会に関係していますのでこれからも少しでも協力していきたいと思っています。
 この期間、創立70周年の記念行事や研究発表を始め様々な学校行事に参加しましたが、いつも感じたのは子どもを大切にした教育、先生方のチームワークの良さや保護者との望ましい連携などでした。思い出が数多く、幸せな時を過ごさせてもらいました。大泉で学んだことは、文武両道で基本を大切にし、体の全体を使って教育を行うことでした。知識に裏打ちされた体験の重要性(逆もまた真なり)こそ脈々と続いている大泉精神であるとずっと思っています。人材を作る教育こそが未来を築く最高・最大の投資です。最近巷でよく言われているのは若者が「内向き傾向」があることです。しかし大泉はこれと正反対で国際教育を標榜しています。卒業生は校歌にあるように「世界に伸びる」子どもなのです。ここでは全国に先駆けとなりました国際社会で活躍できる力の育成を目指しています。一方で大泉では伝統的に土臭く、汗水たらして学ぶ力を大切にしています。例えば多くの学校では行われていない手のかかる富浦での臨海などの貴重な行事が残っております。私自身も毎回遠泳をしたり、オペレッタを作り上げる中で得た体験は、その後の人生を支える原動力になっております。このような体験で得た自信と感動は広い意味で学力を支える力になると思います。
 時代と共に大泉は大きく変わっていきます。今後とも色々な機会で泉友会にはお世話になると思いますのでよろしくお願いします。

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