総責任者 千田 拓史(69回生)
私は今年度の富浦臨海生活の1、3、4期に参加させていただきました。
4期の6年男子では1、2、3期の恵まれた天気から一転して水温が低く、さらに雨や波という自然からの洗礼を受けました。
人工島への往復に挑戦したものの、途中で脱落してしまう子供が何人も出ました。不安を抱きながら迎えた最終日の大遠泳は水温がこれまでで最も低く、海に入るや否や、思わず弱音を吐いてしまう子供もいました。しかし子供たちはお互いを励まし合いながら、過酷な海の中を全員で60分間泳ぎ切ることができました。遠泳後、「〇〇君が応援してくれたから頑張れた」とお互いに感謝する子供たちの姿に胸が熱くなりました。
富浦寮の新築工事に伴い、昨年と今年の富浦臨海は馴染み深い富浦寮ではなく、近隣の民宿での実施となりました。今年卒業する79回生は富浦寮での臨海生活を送ることなく菊の園を旅立つことになります。
彼ら彼女らがいつの日か卒業生として富浦臨海に戻り、新しい富浦寮で子供たちと共に生活できる様、今後ともOB・OG一同が精一杯努めて参ります。
最後に、今年も富浦臨海に参加させて頂き、先生方、地域の方々、泉友会の皆様には心より感謝申し上げます。
・富浦臨海教室に卒業生として参加して
東 さくら(72回生)
2017年度臨海にOBOGとして参加して、生徒が互いを思いやり、声を掛けることが本当に力になっていることを目の前で見て、一緒に成長できたことが印象に残っています。担当した3班は、泳力に少々差があり、遠泳判定を一回で合格ができなかった生徒に対して、他の生徒が「あと少し頑張れ!」と力強い応援を送り続け、合格が決まった際には自分のことのように喜んでいる姿に胸が熱くなりました。しおりにも「友達の声援が怖さを和らげ、力になった」と書いてあり、言葉を通した人と人との強い繋がりについて改めて小学生から学びました。
岡 遥太郎(72回生)
6年ぶりにOBとして富浦に戻ってきました。今回、僕はU期に参加させてもらいましたが、昨年の臨海では遠泳をすることが出来た生徒と出来なかった生徒がおり、今年は全員で頑張ることを目標に掲げての富浦臨海でした。昨年泳ぎ切れなかった悔しさをばねに頑張っている生徒や仲間を必死に応援する生徒を見て、生徒たちの成長を大いに実感できた4日間でした。来年も是非参加して全力で臨海生活をサポートしていきたいと思いました。
古谷 啓登(72回生)
今年大学1年生となった私は、7年前と変わらない砂浜に、7年ぶりに7年前とは違う立場で立ちました。あの日、小学6年生だった自分に、富浦臨海は多くを教えてくれました。そして今度は自分が次の世代に伝える番だと思っていました。しかしそうではありませんでした。伝えるだけではなかったのです。7年の月日が流れ、OBとして参加して富浦臨海は、あの頃は知らなかった事、気づけなかった事、多くを私に教えてくれました。私はまた富浦臨海に成長させられたのです。たとえ立場が変わっても、富浦臨海は永遠に私たちを成長させてくれる。素晴らしい行事だと思いました。
舘 瑞季(72回生)
OGとして初めて参加した臨海は、普段の学生生活やアルバイトでは得られない体験がたくさんありました。中でも、完泳を目標に全員が心を一つにした四日間の中で得た生徒との繋がりは、とても素敵なものだと感じます。先日、自分が小学生の頃にお世話になった先輩にお会いする機会がありました。そこで、自分も大泉で過ごした日々にはたくさんのOB、OGの姿があったことを実感し、今も続く関係は他の学校では中々得ることができないと思いました。これからも大泉ならではの世代を超えた素敵な繋がりを大切にしたいです。
岡崎 智樹(72回生)
私は今回初めて臨海生活に参加し、自分の小学生時代を客観視することができました。そこで、附属大泉小で過ごした日々が自分にとってとても価値あるものだったと再確認できました。仲間の大切さ、規律の大切さを学び、そして強くたくましい心を手に入れ、人として成長させてくれたと思います。私は成長していく学生たちが我が子のように愛おしく、感動しました。私は彼らの成長していく過程の一ページに携われて良かったです。
渡邊 歩己(72回生)
今回富浦臨海生活にOBとして参加させていただいたことを本当に感謝しています。優しく指導すれば生徒たちもついてくるのではないかと思っていましたが、生徒たちに嫌われる勇気も必要であると学びました。先生方が私を厳しく指導してくれたおかげで良い道へと歩いて来られていると感じました。自分のことを叱ってくれる人の存在というのは本当に大切であると思うので、そのような先生や友達への感謝を忘れずに生活して行きたいと改めて思いました。
貴重な経験をさせていただきありがとうございました。