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学校の近況
医師として学校行事に参加して

41回生 笠神 康平
4人の子供のうち、2人が母校にお世話になるというご縁に恵まれ、この数年間、いろいろな行事をなつかしい思いで見てきました。入学式、和楽会、運動会、きくまつり、おわかれ音楽会、卒業式といった学校行事は、今も私の在校当時と変わることなく続けられています。
 そして4年富浦、5年箱根、6年日光の移動教室、5・6年の富浦臨海学校も同様で、私は付き添い医師として富浦の移動教室や臨海学校に何度か参加させていただき、幸運にも普段は見ることのできない菊の子たちの姿に接することができました。ご存じの通り、菊の園には卒業生ならだれでも口ずさむことのできる行事ごとの歌があり、間近で聴く子どもたちの歌声は素晴らしく、心が洗われる思いがします。
 昔から移動教室の付き添い医師は、その学年の保護者の中から選ばれるものと決まっておりましたが、文部科学省の少人数学級導入推進などもあり、本校でも2007年度の新入生より一学年120名から90名に減少した影響で、年度によってはその学年の保護者の中から付き添い医師を見つけることが難しくなりつつあります。また2004年の国立大学法人化以降、附属学校への運営費交付金が削減され、伝統行事を続ける上でも、財政面において厳しい学校運営を強いられているのが現状です。ある年は保護者の中から付き添い医師が見つからず、派遣会社に医師派遣を依頼したところ、それまで何年もかけて積み立ててきた資金が数日で吹き飛んでしまったという話も聞いております。
 富浦臨海では子どもたちが事故なく遠泳を完泳できるよう、先生方の熱意ある献身的なご指導と、それを手伝ってくれる多くの学生の協力があってこそ成り立っていることを実感し、また医師として微力ながらも母校のお役に立てたことをうれしく思っています。この学生さんたちですが、昔は学芸大学の柔道部に応援を依頼していたとのことですが、現在はすべて菊の園の卒業生で賄うネットワークが出来上がっているようです。学校側からの依頼を受け、同窓会では学校行事の協力医についても同じようなシステムを構築したいと考えているようですので、ご興味のあるドクターの方はぜひご登録をお願い致します。一泊でも、日帰りでも構いません。なつかしい赤ふん姿の子どもたち、エーンヤコーラ!という掛け声、人工島や亀の子島を久しぶりに見に行きませんか?

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