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学校の近況
平成25年度 富浦臨海報告

 今年度の富浦臨海生活もまた、たくさんの思い出深い出来事と成長で溢れていました。
私は第T・U・V期と参加させていただきましたが、第U期の6年女子は昨年から引き続き共に生活したので、特に印象に残っています。
第U期初日、寮の食堂での交換式にて、5年男子の向かいに最高学年へと成長した6年女子が入ってきました。これから挑戦する「大遠泳」という大きな目標への強い志を感じさせる眼差しには圧倒されました。挑戦しようという子どもたちの気持ちに海も味方し、比較的安定したコンディションの中で練習することができましたが、中には思うようにいかず、悔し涙を流す姿もありました。そんな時、昨年なら皆自分の泳ぎに必死だったはずが、自然と「絶対いけるよ、一緒にがんばろう!」「先生、○○ちゃんすごく泳げるようになったと思わない?」と仲間を思いやる声があちらこちらから聞こえてくるようになっていました。一人ひとりが自分の可能性に挑戦し、大遠泳への切符を手にし、挑む姿からは今も変わらず続く、菊の園の伝統の素晴らしさを感じました。そして最後の一列が完泳するまで浜を真剣に見つめる子どもたちを見ていると、完泳が自分のことのように嬉しく、また私の在学時代とも重なり、涙が溢れてきました。
菊の園を巣立って10年が経ちますが、こうして富浦臨海に参加させていただくたび、たくさんの大切なことを学ばせていただくことができ、帰って来られる場所があることのありがたみを感じます。この素晴らしい伝統を今も変わらずに繋いでいけるのは、富浦で待っていてくださる小野さんはじめ寮や地域の方々、厳しくもあたたかいご指導をくださる先生方、そして多方面からご支援くださる泉友会の皆様のおかげと心より感謝しております。
臨海生活を一度締めくくった子どもたちが、いつの日かこの場所へ戻ってくることができるよう、今後ともOB・OG一丸となり、全力で臨海生活のサポートに徹し、努力と成長を続けて参ります。

相橋 理英(65回生)

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